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【雑記&外猫散歩】 ちどり公園

ちょっと油断している間に、すっかり放置になってしまいました。
気がつけば、3ヵ月以上のブランク。
季節は移ろい、すっかり秋も深まって、冬の足音さえ聞こえてきている今日この頃ですね。
 
まぁ、今年は夏が日照不足で無かったも同然だったので、このブランクもそのせいだったということにしておきましょう。冬も近づき、関東地方では晴天率も上がってきますから、またぼちぼちエントリーも始められそうです。
太陽光発電方式なんですよ、ええ(苦笑。
 
さて、ブランク前はしばらく続いていた東京湾岸人工島の猫スポットめぐりですが、シリーズはまだ続きます。
前回の浮島町公園のある浮島とは、大師運河をはさんだ西側に位置する千鳥町。川崎火力発電所や新日本石油、東燃ゼネラルといった大きなプラントが立ち並ぶ島にも、たくさんの猫たちが住む有名な場所があります。
千鳥町の南端、川崎港に面した工場群に囲まれた公園。
ちどり公園がその場所です。
川崎からは、国道132号を川崎港方面にまっすぐ進み、東扇島にわたる川崎港海底トンネルの手前、川崎火力発電所前の分かれ道を入っていくと、この公園にたどり着きます。
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工場群に囲まれた港湾地区で、周囲には住人は皆無という場所がらだけあって、手入れもあまり行き届いてはいない、ともすると廃墟のような退廃的な雰囲気すら漂う公園ではあるのですが、そんなちどり公園、知る人ぞ知る有名猫スポットとなっています。

雨でも降っていない限りは、だいたいいつ行ってもこのとおり。
 
あちらこちらで、思い思いにすごしている猫たちの姿を見ることができます。
もちろん、このような港湾工業地帯に猫さんたちが自主的に集まってくることはありません。この子達はみな、けしからん人間が遠くから棄てに来たために、ここで生きていかざるを得なくなってしまった猫たちです。
 
この猫さんたちは、有志のボランティアの方々が面倒をみられているとのこと。
このような張り紙のあるエサ場もあったりして、なんとかそれなりの生活を送れてはいるようです。
 
広場を外れてちょっと木々の間を散策してみると、そこでも猫さんたちの様々な姿に出会うことができます。
 
「この丸太はアタシのものよ~」
 
絵になるねむりねこさん。
 
小屋の上で、おすましポーズ(この子はめちゃくちゃ人懐こい^^)。
 
カメラを構えると突進してくる頭突き猫の白黒ちゃん。
 
ぷくぷく×2(笑。
 
「この角はたまらんなぁ=^゚ω゚^=」
 
すりすりご挨拶^^。
その他の写真はコチラのスライドショーにて。

ちどり公園を中心として、この工場地帯の猫さんたちのお世話をされているのは、川崎区内で活動されるアニマルフレンドシップというボランティアグループの方々ということです。

ただグループといっても、こうしたボランティアグループが往々にしてそうであるように、あるご夫妻が中心になって個人ボランティアから立ち上げられた小さなもの。

その努力には、本当に頭の下がる思いがします。

 

ちどり公園を中心に、約100匹の猫さん達を地域猫として面倒を見ていらっしゃるご夫妻の記録は、「工場猫物語」という左にあるような写真集にもなっています。ご興味ある方は是非。

【雑記&外猫散歩】 浮島町公園

さて、川崎大師の次は、再び東京湾岸の人工島方面に戻ります。一つ前のエントリーの川崎大師の最寄り駅となるのが、京急大師線の川崎大師駅です。
この駅前を通っている国道409号をひたすら東に進み、産業道路を越え、浮島橋を渡り、洗剤の匂いが漂う花王川崎工場を左に見ながら、首都高下をさらに南東へとまっすぐまっすぐ向かうとたどり着くのが、浮島町公園です。
公園の丘の上には三基の風力発電風車が設置されていて、これがこの公園のシンボルになっています。
浮島町公園東側の岸壁からは、羽田空港のA滑走路と現在建設中のD滑走路を目前に眺めることが出来ます。

そういうわけでこの浮島町公園も、羽田空港に着陸する飛行機が間近で見られる、飛行機鑑賞スポットのひとつとして有名な場所になっています。浮島町公園では城南島海浜公園から見るRWY22着陸ほど飛行機を近くで見ることは出来ませんが、すぐ前の東京湾海上がA滑走路(RWY34L)着陸の進入路ということで、目の前を通り過ぎていく飛行機を程よい距離から様々な角度で見られるのがよいところです。

ここからの眺めでは、ちょうど東京湾アクアライン入口のピラミッド(浮島換気所)上空あたりから、進入してくる飛行機が大きく見え始めます。

次第に大きく近づきつつ、正面あたりに来る頃が真横の眺め。
そして、目前を通過すると機体の斜め後方からの眺めとなり、小さく遠ざかりつつ、最後は滑走路へのタッチダウンの瞬間までを見ることが出来ます。
動画で見ると、こんな感じ。
このように、約2~3分間隔で次々に着陸していきます。
公園には浮島つり園という24時間開放の無料釣り場がありますので、ここで竿を出せば、飛行機を日がな一日観察しながらの釣りも楽しめます。休日には結構たくさんの釣り人さんたちが集まっているようです。そんなつり園の柵の傍にも、猫さんを見かけました。
この猫さんは、やせていてだいぶくたびれた様子。。。

周りには工場以外ほとんど何もなく、釣り人さんたち以外には訪れる人も少ないであろうこの公園。
この猫さんは、どうやって暮らしてきたのでしょうか。
釣り人さんたちからのおすそ分けだけで、なんとかやってきたんでしょうか。

このときは、釣り人さんのおすそ分けもあまりなかったのでしょうか。随分とお腹をすかせていたようでしたので、手持ちにあった焼き鰹を進呈したところ、とても美味しそうに平らげてくれました。その後は見かけていないのですが、この猫さんが今どうしているのか、他にもいたりするのか、ちょっと気になっている場所なのでした。

【雑記&外猫散歩】 川崎大師周辺

東京湾岸人工島の猫さんシリーズで、城南島から京浜島、大井埠頭、昭和島と西向きに回ってきましたが、そこからさらに羽田を過ぎて西に回ると、すぐ多摩川です。そこを渡ると、もう神奈川に入ります。

神奈川県側の海の方には、巨大な石油コンビナートや発電所などが立ち並ぶ人工島がまだまだ続くのですが、ここではちょっと寄り道をして、その近くのお寺、川崎大師付近の猫さんを紹介したいと思います。

川崎大師というと、関東では初詣の名所。
毎年、年明けに発表されている全国初詣参拝者ランキングでは、いつも上位にランキングされているので、関東以外でもご存知の皆さんは多いのではないでしょうか。

この川崎大師、住んでいるところから自転車で行けるほど近くにあるのですが、最近まであまり行ったことはありませんでした。が、ふとしたきっかけで、この周辺も結構な猫スポットらしいということを知りまして、最近では週末ごとに写真を撮りに通ったりしています。

こんな身近に、こういう場所があったとは、灯台下暗しというやつですねぇ。

この辺りは、川崎大師境内から周辺、大師公園辺りまで全般的に猫さんが多いようです。

公園の植え込みの陰を覗いてみると、日陰でのんびりお昼寝中の猫さんがいたり。

「ウンニャ~、ちょっとだけ相手してやるかニャ」…お腹まわり、かなり貫禄がありますねぇ。

こちらにはおっさん猫が。ファスナーあけたら、ちっちゃい人が出てきそうです(笑)。

境内の石碑の下で、熟睡中の猫さん。
やはり、木陰で石の上だと、夏も快適なのでしょうね。

「写真ばっかじゃなくて、ちゃんとお参りもするニャ~」

「しっかりお参りしているか、ここで見張ってるニャ~」

こちらは公園で、猫さんのラブラブカップル(*^ー^)。

この白黒ハチワレさんには、野良然とした貫禄がありますね~。

反対にこちらはちょっと上品な猫さん。なんだかロングの立ち耳スコっぽい子ですが、この子も野良さんのようです。

「いよぅっ!」…右手を上げて肉球挨拶?
この子は、とても愛嬌がある懐っこい猫さんでした。

その他の写真は、コチラのスライドショーにて。

さて、川崎大師では明日7月17日から21日まで、夏の風物詩・風鈴市が開催されます(川崎大師風鈴市)。
にぎやかな時期には、猫さんたちは静かなところに避難していることが多いかもしれませんが、運がよければ出会えるかも。
お出かけになる方は、少しあたりにも目をやってみてはいかがでしょう。思わぬ出会いがあるかもしれませんよ^^。

【雑記&外猫散歩】 昭和島~森ヶ崎周辺

大井埠頭から平和島を経由、南海橋を渡って南に行くとたどりつくのが、昭和島です。

モノレールに乗って羽田方面へ行ったことがある方なら、「ああ、そんな名前の駅があったなぁ」という記憶もお持ちかもしれません。しかし、島の大半は鉄工所が密集している羽田鉄工団地と森ヶ崎水再生センター東施設によって占められているので、ここに勤めているか近隣住民でもない限り用事もない場所。ほとんどの方は、降りたこともないような場所ではないでしょうか。

森ヶ崎の水再生センターは、いわゆる下水処理場なのですが、その中でも国内最大規模を誇る施設なのだとか。大田区全域と品川・目黒・世田谷区の大部分、渋谷・杉並区の一部の下水処理を担っており、区部全体面積の約4分の1を担っているという巨大処理施設です。

センター施設の上は森ヶ崎公園という公園になっており、上に上ると施設全体を見渡せます。

森ヶ崎公園の近く、南の海側に出ると、知る人ぞ知るちょっと珍しい橋を見ることが出来ます。

この工事中かのような切り離された橋は、1990~1998年の8年間だけ使われていた首都高羽田線・羽田可動橋の橋梁です。

架橋場所が工場が利用する大型船航路にあたったため、日本でも珍しい旋回可動橋構造となったというこの橋。首都高羽田線の慢性渋滞解消のために設置されたということですが、湾岸線整備により交通量が減少。’98年に使用停止となって以来、10年以上撤去されずにこの姿を保っているのだそうで。

今だ撤去されていないのは、羽田空港国際線ターミナルなどの拡張による交通量増加に備えるためだとか。とすれば、2010年10月の国際線ターミナルオープン数年後には、再び運用され動いているところを見られる日もくるのでしょうか。

そんな昭和島~森ヶ崎周辺の水辺を歩いていると、あちこちで猫さんに出会うことが出来ます。

この付近は、水再生センターで浄化された処理水が流れ込んでいる場所のため、東京湾奥深くにしてはかなり水もきれいです。淡水と海水の交じり合う場所柄か、小魚も多いようで、夕暮れ時などに見ていると、水面をばんばん魚が跳ねているところもよく見られ、釣りをしている人もたくさん見られます。

猫さんたちも、おすそ分けがもらえることを期待して、おじさんの釣果に興味津々のようです。

たまには、こんな大物にありつけることも!

「おまえは、ナニか持ってニャいのかニャ???」

人工島には、○○緑道公園といった名称で、緑地化された道のような公園がたくさんあります。
そんな公園の茂みの中でも、猫さん発見。

人工島から人の住んでいる方にわたってくると、外飼いの飼い猫さんにも頻繁に出会います。

クロスでポーズ^^。

「ニャニャっ!不審なヤツが覗いているニャ!」^^;;

猫さんを追いかけているだけで、日が暮れてしまいますね(笑。

その他の写真は、コチラのスライドショーにて。

【雑記&外猫散歩】 大井埠頭

さて、また路線を東京湾岸人工島シリーズに戻しましょうか。

京浜島の北側から京浜大橋渡ったところが、東京港大井埠頭
広大なコンテナターミナルやJR貨物などの多数の物流基地、日本を代表する花卉・青果物市場である大田市場などがひしめき合う、東京そして日本を支えている巨大物流拠点です。

新幹線の車両基地があるのもここですね。

そんな大井埠頭ですが京浜運河側や大田市場裏手の一体は、大井埠頭中央海浜公園東京港野鳥公園などの広大な自然公園も整備されており、東京のオアシスの一つにもなっています。中央海浜公園の方には、大田スタジアムをはじめとした各種スポーツ施設も整備されており、休日にはそこそこの賑わいを見せています。ちょうど今の時期は、夏の全国高校野球の予選大会時期。大田スタジアムでも予選試合が行われるので、入口の上にはその垂幕がかかっていますね。

スポーツ施設外の場所は、せせらぎの森やなぎさの森といった人工整備された小さな森が広がっていて、バードウォッチングなどの自然観察を楽しめるエリアになっています。

また、京浜運河側はコンクリート護岸以外に人工の磯や浜もあり、釣りやバーベキューが出来るエリアも整備されています。

R0019043 - 大井埠頭中央海浜公園(1)

R0019043 – 大井埠頭中央海浜公園(1) posted by (C)じぇいなす

そんな大井埠頭の森や運河に囲まれたエリアにも、猫さんが住んでいるようです。

どなたかお世話されている方がいらっしゃるのか、森の中にはところどころに、雨よけのビニール傘が置かれたゴハン場所があったりします。

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R0019013 posted by (C)じぇいなす

人が多いときには森の中や植え込みの中でひっそりと、

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静かなときには、遊歩道や水辺に続く階段、公園の休憩所でのんびり寝そべったりお昼寝したりと、思い思いの暮らしを送っているようです。

昨今の世相を反映してか、公園内に寝泊りされているであろう方々もいるようで。

何かもらえるからということもあるんでしょうが、こうしたところを見ると、猫さんはやっぱり人の傍で暮らしていたいんだなぁと、しみじみ思いますね。

その他の写真は、コチラのスライドショーにて。